【古代中国の星座!星官三垣二十八宿 】古代中国が作ったアステリズム 三垣二十八宿

中国には「星官」という星座あり、古代の中国で占星術などでも使われていたモノである。

現在では、古代ギリシャからの影響を受けた、星座が有名ですが古代中国からの「星官」も今でも残っており、中国式の星占いなどでも使われています。

今回は、そんな星官について解説していきます。

三垣(さんえん)

中国の星座には、天球を三区分した「三垣(さんえん)」と「二十八宿」という星座で構成されている。

三垣は、天球を「紫微垣(しびえん)」、「太微垣(たいびえん)」、「天市垣(てんしえん)」の三つに区分されている。

紫微垣は、古代中国天文学において天球上を3区画に分けた三垣の中垣。天の北極を中心とした広い天区。

紫微垣

紫微垣は、中国の神である天帝の在所とされたため、転じて皇宮、朝廷の異称ともなった。世界遺産の「紫禁城」の「紫」も紫微垣から由来している。

太微垣

太微垣は、庭園を囲う蕃垣(かこい)の形に星が連なっておる。北斗七星の北の区域に位置している。

天市垣

天市垣は、字のように天における市場を囲う城壁の形を象っており、中枢には天皇大帝という北極星を神格化した神の王座がある。

二十八宿

二十八宿は、黄道上に存在する28個の中国の星座になります。

星宿は、東西南北の4つの方角に七宿づつ存在している。

そして、その七つの星宿を繋ぎ合わせると「青龍、玄武、白虎、朱雀」の四神(四獣)の形になる。

インド占星術や日本の宿曜道という占星術はこの「二十八宿」が基になったという説が存在する。

東方青龍

青龍の区域に属する星宿は「角(すぼし)、亢(あみぼし)、氐(ともぼし)、房(そいぼし)、心(なかごぼし)尾(あしたれぼし)、箕(みぼし)」の七宿である。

北方玄武

玄武の区域に属する星宿は「斗(ひきつぼし)、牛(いなみぼし)、女(うるきぼし)、虚(とみてぼし)、危(うみやめぼし)、室(はついぼし)、壁(なまめぼし)」の七宿である

西方白虎

白虎の区域に属する星宿は「奎(とかきぼし)、婁(たたらぼし)、胃(えきえぼし)、昴(すばるぼし)、畢(あめふりぼし)、觜(とろきぼし)、参(からすきぼし)」の七宿である。

南方朱雀

朱雀の区域に属する星宿は「井(ちちりぼし)、鬼(たまほめぼし)、柳(ぬりこぼし)、星(ほとほりぼし)、張(ちりこぼし)、翼(たすきぼし)、軫(みつかけぼし)」の七宿である。

古代中国では星座が「四神」をかたどって星座になっているというのは、非常に魅力的なですね。

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