「アーサー王伝説」の円卓の騎士

今回も引き続き「アーサー王伝説」についての記事となります。今回は、物語を彩る個性豊かな「円卓の騎士」の話となります。円卓の騎士たちは、それぞれにストーリーがあるのでこの記事を見て気になったならご自身で調べてみてください。

では、これからアーサー王と円卓の騎士たちの説明とメンバーにを紹介していきます。ただし、メンバーに関しては話によって違ったり、バックボーンに諸説あったりします。

1、円卓の騎士とは?

まず、円卓の騎士とはなにかというと「物語の中でアーサー王に忠誠を誓った、近臣として席を置く騎士」の総称です。全員で12名が常に在籍しており、アーサー王の師匠である魔術師マーリンの魔法がかかっており、相応しくない者が席につこうものなら席から弾かれるようになってました。

ただし、12番目の席には「誰にも座れない」という呪いがかかっていた。これは、キリストを裏切った「イスカリオテのユダ」の話から来ています。しかし、この席に座ることができた騎士がギャラハッドという騎士であった。ただし、モチーフになったユダのように裏切ったのはギャラハッドではなく、彼の父であったランスロットという皮肉なものであった。

2、円卓の騎士のメンバー

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ここからは、円卓の騎士のメンバーの紹介を行っていきますが、最初にも既述したように話によってはメンバーやバックボーンは違いがありますので、ここでは代表的なメンバーと背景を紹介していきます。

メンバー紹介
1、アーサー・ペンドラゴン(King Arthur)
・まずは、主人公であるアーサー王です。聖剣エクスカリバーを持ち、ブリテンの王であり、キャメロット城を拠点に「円卓の騎士」を束ねる人物である。だが、息子モードレッドの反逆により国は崩壊してしまう。

2、モードレッド(Mordred)
・アーサー王とその異父姉のモルゴースとの子。異父兄にガウェイン、ガリヘス、ガレス、アグラヴェインがいる。彼が王妃とランスロットの不貞を白日のもとにさらしたことによって、フリテン王国を分裂の原因を作り、その後に謀反を起こした。

3、ランスロット(Lancelot)
・フランスの地方を治めていたバン王の息子で、湖の妖精に「騎士の中の騎士」と称されるほどの騎士であった。だが、王妃と不貞を犯してい、最終的に王国の分裂の原因を作ってしまった。息子に同じく円卓の騎士のギャラハッドがいる。彼の詳しい冒険は、現存する文献ではクレチアン・ド・トワロ著「ランスロットまたは荷馬車の騎士」に記されている。

4、ガウェイン(Gawain)
・アーサー王の甥にあたり、彼の3人の弟、3人の息子も円卓の騎士になっており、アーサー王の腹心ともいえる存在であった。そして、エクスカリバーの姉妹の剣のガラティーンを所有している。彼は、日中は力を3倍発揮できたとされている。彼の冒険譚として「ガウェインと緑の騎士」、「ガウェインの結婚」の話が有名である。

5、アグラヴェイン(Agravain)
・ガウェインの弟の1人で、忠実な騎士であった。ランスロットと王妃の不貞現場を押さえた際に逆に反撃を受け死亡してした。
不正を告発した勇者だがマロニー版の話の影響もあってか悪者としての印象が読者に与えられてしまっている。

6、ガヘリス(Gaheris)
・ガウェインの弟の1人である。父の仇の息子と母のモルゴースの関係を知り、そのことに激怒し母を討った。ランスロットを大変尊敬していたが王妃を救出しに来た彼に討たれてしまう。

7、ガレス(Gareth)
・ガウェインの末弟で、元々は出自を隠して厨房で働いていた。彼もガヘリスと同様にランスロットを尊敬していたが王妃を救出しに来た際に討たれた。

8、パーシヴァル(Perceval)
・ぺリノア王という王の息子。しかし、母が騎士同士の嵐を嫌っていたために彼を田舎で育てた。円卓の騎士の中で聖杯発見者の3人の1人である。

9、トリスタン(Tristan)
・元はコーンウォールの王に仕えていたがとある事情により国を追われ、その後円卓の騎士に加わる。武勇だけでなく、竪琴の名手でもある。彼の冒険は、中世ヨーロッパの散文「トリスタンとイゾルデ」又は、「トリスタン物語」で書かれている。

10、ケイ(Kay)
・アーサー王の乳母兄弟で「円卓の騎士」の執事長を務める。彼は、口が悪く、意地の悪い性格であったためしっぺ返しを食らう話が多い。

11、ベディヴィエール(Bedivere)
・ケイやガウェインと並び古くからアーサー王に仕え、アーサー王の近衛騎士であった。隻腕であるが屈強な戦士として描かれている。彼は、「カムランの戦い」の後にエクスカリバーを湖の妖精に返還の役割を果たした。

12、パロミデス(Palomides)
・異色な経歴の持ち主でイスラム教徒の騎士。トリスタンとはイゾルデという女性を巡って幾度か争ったが、次第に友情が芽生え最後はトリスタンによってキリスト教の洗礼を受けた。

13.ギャラハッド(Gakahad)
・ランスロットの息子でり、父ランスロットを凌ぐ武勇から「世に最高の騎士」と称される。聖杯探索の任務を受け、ついに聖杯を見つけた彼は「最も穢れのない騎士」として神の元に召されることになった。

3、最後

今回は、簡単に円卓の騎士のメンバー紹介を記事にしましたが、この物語は「FGO」、「FF」などのゲームや漫画、小説に影響を与え、広いジャンルで度々話題にもなっています。この記事を見て、円卓の騎士やその関連作品に興味を持ったら、是非ご自身で本などをお手に取ってみて読んでみるのもおススメします。

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